その他の言語:日本手話
北村 奈緒子、藤井 えり子、和田 晴子、清水 環
- 日本手話初級1
(前期)月1・月2 /(後期) 月1・月2
- 日本手話初級2
(後期のみ) 月1・月2
人生はどちらかです。勇気をもって挑むか、棒にふるか。
Life is a daring adventure or nothing at all.
手話は一般社会にかなり浸透し、テレビで手話講座も放映されるようになり、お茶の間で手話を学習する人は年々増加しています。みなさんの中にも、高校までに学校の手話クラブなどで手話を少し学んだという人や、聞こえない人と接する機会があって、音声を使わずにコミュニケーションをとった経験がある人がいるかもしれません。そんな経験をもつ人も、「手話はジェスチャーとどう違うの?」、「手話はどうして言語といえるの?」と聞かれると、明確に答えるのはそう簡単ではありません。手話は普及しても、まだ言語として十分に理解されているとはいえません。たとえば、次のような疑問はよく投げかけられます。
・手話は世界共通?
・手話はジェスチャーやパントマイムと違うの?
・手話に文法があるの?
・手話の語彙数は音声日本語よりも少ないの?
・音声日本語の特徴の一つである「助詞」は手話でどう表現するの?
・手話では抽象的な概念は表現できないのでは?
・聞こえない人はどうやって日本語を獲得するの?
・一定時間内に伝達できる情報は、手話よりも音声言語の方がはるかに多いのでは?
・ろう児はろう学校で手話を教えてもらい、手話で教育されている?
これらは、聞こえる人が普通に抱く疑問です。手話を学習すると、聞こえない人とのコミュニケーションが可能になるだけでなく、これらの答えが徐々に明らかになってきます。
この授業では、英語、中国語、フランス語といった外国語を学習する感覚で、日本手話を学習します。日本手話は外国語ではありませんが、日本語でもありません。「日本手話初級1」で入門レベルからスタートし、手話で簡単な日常会話をできるようにします。「日本手話初級2」では、さらに手話の語彙を増やし、表現力を磨くとともに、手話の言語としての特徴を学習します。